大人のレザークラフト2
紳士の革小物
|
■発行 Publication : 2013/12/31 ■200pages 257 × 202 mm ■ISBN : 978-4-88393-643-4 ■Price : ¥3,000 + Tax 内容
<目次>●まえがき ●アイテムイメージ ●大人のレザークラフト 7つのポイント ●アイテム制作 万年筆ケース/木型の作り方 書類入れ システム手帳/クラウゼのバインダー金具について スマホケース/革の揉み加工で表情を付ける方法 メガネケース 札入れ クラッチバッグ ●大人の染色 Extra Item マウスパッド ●型紙 ●テクニックインデックス <内容紹介> Part Ⅰ 〜 万年筆ケース 〜 「絞り」という伝統的な革の加工法を巧みに使い、見事な曲線美を身に纏った万年筆ケース。絞り技法には「木型」が必要になりますが、MDFという加工しやすい木材を使った、画期的な木型の制作方法も掲載します。木工初心者の方でも、簡単な道具のみで作れます。
Part Ⅱ 〜 書類入れ 〜 「分割通しマチ」という、例えばブリーフケースなどの本格的な革鞄に使われる構造で仕立てる書類入れ。敢えてカジュアルな雰囲気に振り、大人の遊び心を表現しています。A4クリアファイルが入るサイズです。
Part Ⅲ 〜 システム手帳 〜 大人っぽく薄型で仕上げるシステム手帳は、レザークラフターの間でまことしやかに話題を呼んでいる「クラウゼのバインダー金具」を使って仕立てます。ポイントは、ポケットにヘリ返しを多用していることです。
Part Ⅳ 〜 スマホケース 〜 今やマジョリティとなった「スマホ」。そのケースも、内縫いで少し気の利いたスマート仕様に仕立てましょう。気軽に作れるユニークなこのアイテムの秘密は、アレンジの自由度の高さです。サイズを変えて制作すれば、タブレットケースやクラッチバッグにもなります。
Part Ⅴ 〜 メガネケース 〜 手縫いの真髄とも言える「駒合わせ縫い」と「すくい縫い」を使い、シンプルながら直球勝負のメガネケースを仕立てます。中筒を付ける「インロー構造」なので、フタと胴がぴったりと合わさり、一体感のある洗練された雰囲気になります。
Part Ⅵ 〜 札入れ 〜 このアイテムは、本格的な職人の技術に迫る「部分漉き」と「ヘリ返し」を果敢に攻めています。ごくオーソドックスな構造の札入れを、いかようにして「売られてる革製品」に進化させるのか。プロの手法に挑戦してみてください。
Part Ⅶ 〜 クラッチバッグ 〜 とにかく応用力が高いファスナー仕立て。ラウンドファスナーで片手で抱えるのに最適なサイズのケースを作り、中にスマホのポケットやカードポケットなど好みのパーツを取り付ければ、フォーマルスーツでも重宝するクラッチバッグの完成です。
Extra Item 〜 マウスパッド 〜 市販されている下敷きを芯材として利用し、それを革で挟んで縫い合わせることで、革の質感が活きるシンプルなマウスパッドを作ります。ただし、手元にフェルトを封入しクッションを設け、しっかり“大人仕様”にしましょう。
~ 大人の染色 ~
この本を読んでくださる読者の方々は、完成度と同時に、「いかに個性を出すか」ということにも関心を寄せられていることでしょう。そこで、「味のある革」を目標に、革の染色を試してみてはいかがでしょうか。染色のスペシャリストである「SEIWA」に取材し、少し変わった染色方法をまとめました。
大人の染色 その1 『柿渋染め』 日本古来の塗料「柿渋」を使って革を染めます。柿渋の正体は植物タンニンなので、革との相性も抜群です。また、日光に当てることでタンニンが発色し、革本来の血管や傷などが浮き上がるため、ワイルドで渋い印象に仕上がります。 大人の染色 その2 『藍染め』 同じく日本古来から使われている染料「藍」を使った染色です。鮮やかな青藍色は、藍の水溶液の濃度を変えることで、淡くすることも、黒に近い深みを持たせることもできます。「ジャパンブルー」と呼ばれ、国外の人々にまで愛着を持たれた色合いを楽しみましょう。 大人の染色 その3 『斑(ムラ)染め』 ムラ染めとは、文字通り意図的に「ムラ」を作り出す染色方法です。今回は、2種類の染料、あるいは顔料を塗り重ねたり、それを故意に拭き落としたりして、味のあるムラを作り出す方法を紹介します。
|