内容
この書籍はオンデマンド版です。 お客様の声にお応えして、オンデマンド印刷にて限定復刊いたしました。
オンデマンド印刷の注意点 *本書は2013年に発行された書籍の内容を、そのままプリンターを使用した小ロット印刷版として限定復刊したものです。本として読むのには問題ありませんが、写真の画質等はオリジナルよりも多少劣ります。
*記事内容は2013年当時のままのため、古い情報が掲載されている場合があります。
*装丁や価格等もオリジナル版とは異なります。
*簡易製本のため、表紙などに傷がつきやすく、またコーティングが剥がれやすい仕様です。運送中に若干の傷やへこみなどが生じることがあります。
*お届けまで最大1ヵ月程度掛かります。
購入を希望される方は、恐れいりますが、以上の点をご了承いただいた上で、ご注文ください。
当書籍は弊社からの直接販売のみ対応しており、 店頭での取り扱いはございません。
お問い合わせ先
・スタジオタッククリエイティブ 営業部 TEL&FAX:03-5474-6213
(営業時間 月曜から金曜 10:00~19:00 ※年末年始・祝日を除く)
《本の特徴》職人がダレスバッグを材料から作る過程を長期的に取材、一般の方に向けて再構築し、補足情報と共に解説する、単純明快、前代未聞、「ダレスバッグの作り方」を掲載した本です。
いわゆる「レザークラフト」や「革工芸」を経験したことのある方であれば、仕立てることは充分に可能です。
職人の制作工程とは言っても、一般の方にも挑戦できるよう、特殊な設備や、特殊な訓練が必要な作業は使用していません。
使っているのは、革を切る、曲げる、貼り合わせる、縫い合わせる、コバを磨く、などといった基本的な技法ばかりです。
口枠の金属加工には、いくつかの道具(ドリルや糸ノコ、金属を折り曲げるベンダー等)を必要としますが、こちらも特殊な技法は登場しません。
道具、材料も全て市販されているものを使っております。
あなたがダレスバッグ作りに適した「材料」や「道具」、そして最後までやり遂げる「モチベーション」と、ものづくりに必須の「注意深さ」さえ用意すれば、(道のりが長いことは否定しませんが)必ず完成へとたどり着けるはずです。
完成までに必要な多くの情報をこの本に詰め込みました。
どこから始めてもかまいません。
あなたも、ただ美しい鞄を思い描き、ダレスバッグ作りという大海原への第一歩を踏み出してみてください! 心より成功を祈っております。
ダレスバッグとは
今や日本において、「ダレスバッグ」という名は成熟した大人の男性が持つビジネスバッグとして一般的に認知されています。それも、一部では「鞄の王様」という二つ名まで冠して。
重厚な革の胴体、大きく開く口枠式の開口部、それを留めるチャーミングなベロと、その先でキラリと光る錠前。どこをとっても個性的で、堂々とした貫禄を見せつけながらも、どこか愛らしい。そんな魅力いっぱいのダレスバッグが鞄の王様になったのは、ある意味、必然と言えるのかもしれません。
そもそも、実はダレスバッグがこの世に産声を上げて生まれたのは、戦後間もない昭和の日本です。平和特使として来日したジョン・F・ダレス氏が手に持っていた口枠式鞄。そこに着想を得た銀座タニザワ二代目店主・谷澤甲七氏が、試行錯誤の末に開発、翌年の昭和26年に発売したのが始まりでした。
つまり、ダレスバッグという名は、元となった鞄の持ち主の名前から、日本人が付けたもの。欧米では「ドクターズバッグ」や「ローヤーズバッグ(弁護士鞄)」が、同じような口枠式鞄の呼び名になっています。
《目次》
●ダレスバッグの教室へようこそ
●ダレスバッグとは
ダレスバッグを作ること/ダレスバッグを使うこと
●Chapter1 予備知識
ダレスバッグ制作の流れとポイント/ダレスバッグの構造とパーツを理解する
●Chapter2 準備
用意する材料/用意する道具/環境と計画/準備&パーツ制作チェックリスト
●Chapter3 各パーツを作る
キーケース/ツマミ/ベロ/中仕切り/底板/持ち手/マチ/胴/口枠/口枠の革巻き
●Chapter4 組み立てる
口枠を組み合わせる/マチに中仕切りを取り付ける/胴にマチを取り付ける/胴に口枠を取り付ける
●Chapter5 基礎技術解説
裁断/ゴムのりを塗る/線引き/菱目打ちと穴空け/手縫い/コバ磨き/からくる/漉き
●錠前をさらに知る
●鞄職人に訊く(監修者インタビュー)
●手縫いの鞄 TRUNK
●TRUNKの鞄
●型紙(小さいパーツのみ)
●インデックス
●実寸型紙(巻末折込)
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