自分で作る本格鞄
ダレスバッグを仕立てる
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■発行 Publication : 2013/10/05 ■208pages 257 × 202mm Hard cover ■ISBN : 978-4-88393-628-1 ■Price : ¥6,800+ Tax 内容
職人がダレスバッグを材料から作る過程を長期的に取材、一般の方に向けて再構築し、補足情報と共に解説する、単純明快、前代未聞、「ダレスバッグの作り方」を掲載した本です。いわゆる「レザークラフト」や「革工芸」を経験したことのある方であれば、仕立てることは充分に可能です。 職人の制作工程とは言っても、一般の方にも挑戦できるよう、特殊な設備や、特殊な訓練が必要な作業は使用していません。 使っているのは、革を切る、曲げる、貼り合わせる、縫い合わせる、コバを磨く、などといった基本的な技法ばかりです。 口枠の金属加工には、いくつかの道具(ドリルや糸ノコ、金属を折り曲げるベンダー等)を必要としますが、こちらも特殊な技法は登場しません。 道具、材料も全て市販されているものを使っております。 あなたがダレスバッグ作りに適した「材料」や「道具」、そして最後までやり遂げる「モチベーション」と、ものづくりに必須の「注意深さ」さえ用意すれば、(道のりが長いことは否定しませんが)必ず完成へとたどり着けるはずです。 完成までに必要な多くの情報をこの本に詰め込みました。 どこから始めてもかまいません。 あなたも、ただ美しい鞄を思い描き、ダレスバッグ作りという大海原への第一歩を踏み出してみてください! 心より成功を祈っております。 《本の特徴》 箔押しのタイトルロゴ
ダレスバッグとは 今や日本において、「ダレスバッグ」という名は成熟した大人の男性が持つビジネスバッグとして一般的に認知されています。それも、一部では「鞄の王様」という二つ名まで冠して。 重厚な革の胴体、大きく開く口枠式の開口部、それを留めるチャーミングなベロと、その先でキラリと光る錠前。どこをとっても個性的で、堂々とした貫禄を見せつけながらも、どこか愛らしい。そんな魅力いっぱいのダレスバッグが鞄の王様になったのは、ある意味、必然と言えるのかもしれません。 そもそも、実はダレスバッグがこの世に産声を上げて生まれたのは、戦後間もない昭和の日本です。平和特使として来日したジョン・F・ダレス氏が手に持っていた口枠式鞄。そこに着想を得た銀座タニザワ二代目店主・谷澤甲七氏が、試行錯誤の末に開発、翌年の昭和26年に発売したのが始まりでした。 つまり、ダレスバッグという名は、元となった鞄の持ち主の名前から、日本人が付けたもの。欧米では「ドクターズバッグ」や「ローヤーズバッグ(弁護士鞄)」が、同じような口枠式鞄の呼び名になっています。
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