Free Flight
フリーフライト F1B 滞空時間を伸ばす技術と科学
フリーフライト F1B 滞空時間を伸ばす技術と科学
■発行 Publication : 2022/12/31 ■204pages 257 x 202 mm ■ISBN : 978-4-88393-981-7 ■Price : ¥4,800 +Tax 内容
目 次 ●この本について F1Bウェークフィールド級のメカニズム ゴムを巻いて機体に装着するまで フリーフライト競技の風景 ●第1章 競技の内容 目指すもの/機体の規定/機体の形態/競技の内容/日本人の活躍/ 自作規定の消滅/飛ばす場所/飛ばすための道具と手順/飛び方/ 競技会/ルールの原典 ●第2章 ゴム束の作り方 ゴム束作りの手順/ブレークイン ●第3章 上昇パターンの調整 バーストにおける速度の設定/バーストの飛行パターン/尾翼の翼型/ クルーズ/トランジェント/調整の手順/ スラスト角度を調整ねじの突出量から計算する方法/調整に極意はあるか ●第4章 滑空の調整と理論、データ 滑空の調整/重心位置の設定/サーマルの謎/滑空での経路角と空気力/ 滑空に関する空力データ ●第5章 設計製作 主翼の設計/主翼の製作/水平尾翼/垂直尾翼/尾翼周辺の金属部品/ モーターチューブ/テールブーム/パイロン/ノーズリング/ プッシュロッド/コネクタ/ラバーホルダー/リヤペグ/ ピセルチオフック、ハーフパイプ/プロペラハブ/ワインダー ●第6章 プロペラブレードの設計製作 設計手順/製作手順 ●第7章 主翼の空気力学 なぜ翼型を検討するのか/先人の風洞実験/大阪工業大学での風洞実験 ●第8章 乱流装置と境界層 乱流装置とは/乱流装置の効果/流れの可視化方法/流れの可視化結果/ 剥離のメカニズム/F1Bの境界層は層流か乱流か ●第9章 プロペラの空気力学 プロペラの基本諸元について/ブレード翼素の空力特性/最適形状/ 一般的なブレード形状における空力特性 ●第10章 ゴムのエネルギー エネルギーの計測方法/バッチの比較/測定方法の改良/ バラツキの問題/新しい方法による評価/ゴム糸の幅について/ 巻いた後のトルク低下/どこまで巻けるか/他のエネルギー源との比較 ●第11章 モーターランのシミュレーション 計算条件/計算のプロセスと結果/性能向上の検討 ●第12章 入門用ライトプレーン 材料/翼/翼台/胴体/コメタル/コメタルの取り付け/ フック、ゴム、プロペラ/滑空(グライド)の調整/ モーターランの調整/重心位置の調整/体育館で飛ばす場合/ゴムの巻き方 ●第13章 F1AとF1Cの最近の技術 F1A(グライダー)/F1C(エンジン機)/2022年欧州選手権からわかること ●用語集 ●参考文献 ●あとがき 「フリーフライト」とは、直訳すれば「自由飛行」で、操縦しない模型飛行機を指します。 ラジコンやUコンの模型飛行機以前、1908年頃から競技会が始まったフリーフライトは、 偶然に任せて飛ぶのではなく、うまく飛ぶように調整する飛行機であり、 今も様々な技術進歩によって性能向上が続いているため、 自動操縦が実用化されている現在もマニアの心を掴んでやみません。 本書は、この操縦しない飛行機の特有の魅力、技術的、科学的な奥深さをお伝えします。 本書では、全幅1.8m、重量230g、ゴム動力で高度100m以上まで上がり、 その後滑空して5分以上飛ぶアウトドア機、ウェークフィールド級=F1Bを取り上げています。 よく知られている室内機やライトプレーンなどの経験がない方も入門できるよう、 本書ではライトプレーンの製作、調整、飛ばし方も詳しく解説しています。 |